【走れ母ちゃん】
2020年 02月 06日

片づけで人と暮らしの調和を導く...
『片づけコンダクター』橋本裕子です(広島県福山市)
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メロスは激怒した
この冒頭の一文を目にしただけで、誰しもこれが太宰治の「走れメロス」だと分かる。
いつ読んだか覚えていないが、友情について書かれた話だったと文学少女ではなかった私でも知っている。
それは三日前のこと。
学校から帰ってきた息子が、気ぜわしく手を洗いながら「今、国語で走れメロスをしてるだ」と話しかけてきた。
「ほー、太宰治ですか」
「それでね、物語の中で「なぜ?」って思ったことを拾い出して議論するってのを授業でしてるんだ」
「へー、なるほど。面白いね」
私の相づちに加速されて息子が続ける。
「母さんはどう思う?何でメロスは走らなきゃいけないのに寝ちゃったんだろう」
はてさて、私が読んだのは何年前のことだろう。
いやいや、何十年前のことだろうか。
「人の心には弱いところがあるってのを言いたかったんじゃないのかなぁ」
で…弟子?いましたっけ?そんな登場人物が?
頭の中のページをめくるが、残念ながら出てこない。
さもありなんの答えをひねり出してみた。
ええっと、少女?いましたっけ?
「勇敢なメロスを称える神様からのプレゼント的なものかしらねぇ…」
もう終われ!質問よ終われ!
納得したのかしていないのか、そのまま息子は子ども部屋へと向かった。
翌日、仕事がOFFの一日。
気になっていた家事もろもろを片づけようと自分の中で計画を立てていた。
順調に計画通りに進めていたのだが、ふとした時にモヤっと気持ちがざわめく。
原因は明確。前日の息子とのやりとりだ。
うろ覚えの記憶を辿りながら偉そうに教訓めいた言葉をつらつらと並べてしまった自分にモヤモヤするのだ。
本当にそうだったのか?
モヤモヤは時間とともにココロの中を覆いつくし、気がつくと私は全ての計画を放り出して走り出していた。
走った
走った
母ちゃんは走った!図書館へ走った!(車で。笑)
図書館にはすでに長老のような佇まいとなった「走れメロス」があり、その1冊だけを借りてすぐさま家へ帰った。
何十年振りかに読む「走れメロス」。
確認作業のような気持ちで読み始めたのだが…
重要な序章をすっ飛ばして始まる物語は勢いが良く、読み手のこちらを戸惑わせた。
え?こんな物語でしたっけ?
人殺しの王様が許せないからって、なぜ王様を殺そうになるかなぁ。
なぜ友達を勝手に人質に出しちゃうかなぁ。笑
やはり私は文学少女ではない。(もはや少女でもないが。笑)
ラスト。少女が赤いマントを掛けた理由をメロスの友達は「メロスが素っ裸なのを皆にみられるのがたまらなく口惜しいのだ」と言っている…
あああ、分からん。
前日、息子へ伝えた言葉はあながち外れてはいかなったよう思えたが、最後のマントだけはどうも引っかかる。
あああ、分からん。
何十年ぶりかに読んだ走れメロス。
話の流れは同じだったが、物語から感じるものは違っていた。
二十代には二十代での
感じ方があるだろう。
そりゃ、そーだ。そりゃ、そーだ。
本を閉じた母ちゃんは、はたと思う。
もしや、この本...
走った後に読んだら勢いが出て、また違う感じ方をするんじゃないか?
走れ母ちゃん…なのか?
やはり...文学少女ではないなっ。(だよね。笑)
【本の収納】
まだ読んでいない本や、読みかけの本、しばらく読み返したい本はリビングに。
昔、息子の教科書収納に使っていたカラーボックスを今は本棚にしている。

しばらくここに置き、残しておきたい本は2階へ、手放す本はブックオフなどへ。
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\お世話になっています!/
♦エキサイトブログ公式プラチナブロガー
by naoyan2005
| 2020-02-06 17:23
| 【暮らしの・出来事】











